都会と田舎の
「いいとこどり」
の生活を
鍼灸師いまにし
今西 倫子さん
55歳まで大手証券会社に勤めた後、全国でも類を見ない「移動型鍼灸院」を開業。ユニークな経歴をもつ今西倫子さんに、横芝光町に移住したきっかけと町の魅力を伺いました。
きっかけは、愛犬。
「都心へのアクセス」と
「土地の広さ」に魅せられて
もともと福岡県で働いていたのですが、千葉県の柏市に転勤することになりました。家族は、私と夫、大型犬2匹と中型犬1匹と大所帯だったので、引っ越し先のマンションがとても手狭なのが悩みだったんです。
そこで、「週末だけでも犬たちを自由にしてあげたい」と思い、インターネットで別荘として使える場所を探しているうちに、今住んでいる場所を見つけて。「柏市から通えて、土地が広いところ」という条件を優先して選んでいたので、当時は横芝光町のことはまったく知らなかったんです。でも、通えば通うほどこの町のことが好きになって、本格的に移住することを決めちゃいました。
驚くほどの夜空の星、
生き物たちの数々
横芝光町に来て、まず驚いたのが自然の豊かさ。たとえば木戸浜はウミガメの産卵地として有名ですし、用水路には淡水魚のタナゴがたくさん泳いでいます。私には娘がいまして、その夫がずっと都会暮らしだったのでタナゴを飼うのが昔からの夢だったんです。だから、ここに遊びに来たときは目の色を変えて、タナゴを本当に楽しそうに孫と釣り上げていました。
また、この家は庭が広いので、キャンプベッドを敷いて星観察を楽しむこともできます。泊まりに来た娘や孫、友人が心から「きれい」「すごいね」と言ってくれると、こっちも嬉しくなってきますね。
施術室を完備!
「移動型鍼灸院」で
癒やしを届ける
横芝光町に移住してからは、長年勤めていた証券会社を退職し、移動型の鍼灸院を開業しました。鍼灸師になろうと思ったきっかけは、心身ともに疲れてしまっている人が身近に意外なほど多いということに気がつき、支えになりたいと思ったから。卒業したらすぐにでも開業したいと考えていたので、専門学校に通っていた3年間は寸暇を惜しんで勉強に励みました。
ただ、実際にお店を持つかどうかを考えたとき、横芝光町は交通機関が少なくて、しかも施術を必要とされている方は足腰が弱っているケースがほとんど。また、施術が終わってすぐ立ち上がって帰ってもらうというのも気が引けました。それだったらと、いろいろと試行錯誤の末にたどり着いたのが、車に施術室を完備して訪問施術をする今のスタイル。軽自動車だから田舎の細い道でも小回りが利きますし、施術が終わった後も車内でゆっくりと休憩していただけるので、とても好評です。
都心に近いのに、自然が本当に豊かなのが、横芝光町の一番の魅力だと思います。東京の品川までは車で1時間ちょっと、明治神宮までラグビーを観に行ったときも、1時間15分ほどで到着することができました。実際に東京まで通勤されている方もいらっしゃいますし、私自身も東京にこれだけ近くなかったら移住は考えなかったと思います。
私は長く都会に住んでいたので、やっぱり東京という土地にも魅力を感じるんです。最先端の文化芸術を見聞きすることができて、どんなものでも手に入って……。でも、24時間過ごしていると、やっぱり疲れを感じます。夜になっても車は走っているし、明かりは消えないし、少し出かけるだけでも身だしなみに気をつけないといけないですから、なかなか心が休まらないことが多かったですね。
横芝光町は、都会の便利さと田舎の心地よさを両方手に入れることのできる町。独創性のある人や、アイデアを武器に仕事をしている人には、ぴったりの環境だと思います。
▼その他、住民インタビューはこちら
地方だからこそ。“食”で広がる新たなつながり
東京→山梨→千葉と、働く場所を移しながら飲食業を続けてこられた山中さんご夫婦。経営するフレンチレストラン「merle(メルル)」の移転と同時に、こども3人と家族で横芝光町への移住を決意。“食”の観点から、田舎暮らしの魅力まで語っていただきました。
クリエイティブに活きる、人や自然との豊かな関わり
ガラス工芸を通じて出会ったという、信吾さん・裕美さん夫妻。現在は九十九里浜のほど近くに工房を構え、美しさと個性を両立させたガラス作品をつくり続けています。ご夫婦に、移住のきっかけや町の好きなところを伺いました。
波は人生と似てる。一瞬ごとに表情を変える自然を楽しもう
生まれも育ちも横芝光町という水野さん。現在はサーフィンスクール「TREASURE SURF」の代表兼インストラクターとして、年間約4,000人の指導にあたっています。ずっとこの地を見続けてきた水野さんに、町の魅力を語っていただきました。
自分が動けば、面白いことは自然とやってくる
プライベートでも親交が深いという、秋葉さんと實川さん。おふたりとも、結婚を機に横芝光町に移住してきたといいます。今回は、實川さんの夫の会社が経営するコミュニティカフェ「FARM TO…」で、地元の幸をいただきながらお話を伺いました。