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自分が動けば、
面白いことは自然と
やってくる

株式会社なんじゃもんじゃリゾート
秋葉 香織さん(写真右)

株式会社アグリスリー
實川 真由美さん(写真左)

プライベートでも親交が深いという、秋葉さんと實川さん。おふたりとも、結婚を機に横芝光町に移住してきたといいます。今回は、實川さんの夫の会社が経営するコミュニティカフェ「FARM TO…」で、地元の幸をいただきながらお話を伺いました。

最初は「何もない町」
だと思っていた

歳も境遇も近く仲の良いお二人。定期的にママ友たちで集まっては楽しく盛り上がっているそう

實川さん
私は20歳のときに嫁いで、横芝光町にやってきました。夫の実家は農家で、今は夫が代表を務めています。もともとこの地域で栽培されていなかった梨をはじめ、お米や野菜を育てています。このお店の料理も、私たちの農園で採れた農作物を使っているんですよ。

コミュニティカフェ&農家のキッチンラボ「FARM TO...」店内
左:横芝名物のホルモンを使った「よこぴかホルモンスープごはん」、右:自家製の和梨を使った「スパイスたっぶりフルーツカレー」

秋葉さん
私は千葉県の松戸市で生まれて、高校・大学は東京に通学していました。卒業してからは環境問題や国際協力などの社会的メッセージを込めたイベントや商品を企画プロデュースする仕事に取り組みながら、現在は夫が事業承継したコテージ&ペンション「NANJA MONJA」という宿泊施設の経営もサポートしています。

秋葉さん夫妻が経営する「コテージ&ペンション NANJA MONJA」
大人数で宿泊できるペンションも新しくオープン

實川さん
移住してきたのはいつ?

秋葉さん
27歳のときかな。ただ、移住したとはいっても当時は東京での仕事も多かったから、あまりなじめなかった。
特に最初の3年間は本当に辛くて(笑)。知り合いもいないし、「この町には何もない」って決めつけていたところもありました。

町と交流したら、
考え方が180度変わった

社会的メッセージを込めた「リユースTシャツ」を企画プロデュース・デザインし、イベントに出店する秋葉さん

實川さん
でも、今は毎日とても楽しそうだよね?

秋葉さん
うん(笑)。

きっかけになったのは震災で、それ以降はなるべくこどもの近くで仕事ができるよう、在宅ワークへシフトしたんです。それであるとき、この辺りをドライブしてみようと思い立って、気になるところを全部回ってみたら、「何もない」が「何でもある」に180度変わって。素敵なお店も、素敵な人も、素敵な自然もある。それから、この町のことを面白く思えるようになりましたね。

實川さん
私の場合、実家はここよりも田舎なので、特に大きなギャップはありませんでした。ただ、3人のこどもを育てていたので、生活のほとんどが家と畑の往復。でも、こどもたちを保育園に預けるようになってからは自分の時間ができて、「そういえば農業が好きだったな」ってことを思い出したんです。そんなタイミングで、町の中で若手女性の農業団体をつくらないかという話も出てきて、そこから積極的に町との交流がはじまって、生活もどんどん楽しくなっていきました。

この町の人と自然が、
こどもを大きく育んでくれる

實川さんは、町や農業の魅力発信に繋げるため、自身の仕事や農業を通じて町内の小学生対象に食育・食農活動を続けている

實川さん
私の家は4世代が同居しているので、こどもを預けやすく、自分も仕事がしやすいですね。それに、都会に住んでいるとなかなか気づくことのできない四季の移ろいを、こどもたちが敏感に感じとってくれているのが、とてもいいなと思います。

秋葉さん
それ、すごくわかる!

實川さん
保育園の送り迎えのときに「ここの花が咲いたよ」って教えてくれたり、おじいちゃんが山で採れたタケノコのアク抜きをしているときは「またこのニオイ!?」って言ったり。

秋葉さん
私のところのこどもも、都市部で育った私の幼少期と比べて、生活の知恵のつき方が全然違うなって感じます。たとえばおじいちゃんが、当時1歳だった息子にトンカチとクギを持たせて、「大丈夫だからやってみろ」と教えてくれるんです。

實川さん
親の立場からしたら「危ない」って言って絶対にやらせないよね。

秋葉さん
それに、そもそも教えられるようなノウハウも持ってないし。

家族の話、経営の話、話題は尽きない

實川さん
ついこの間、こどもが自分の将来の仕事を考えるというのが学校であったんですけど、「たぶん、梨屋」って書いてて(笑)。

秋葉さん
お仕事手伝ったりもするしね。そう考えると、小さい頃から親の背中見ながら、仕事っていうものを身近に感じたり、「職業体験してる」っていうことなのかも。

實川さん
たしかに。

昔から横芝光町に住んでいる人は、この町の良さに気づいていないのでは、と感じます。外から見てみないと自分たちの暮らしている場所の魅力に気づきにくいと思いますが、住みながらでもこの町の良さを実感できる仕組みができていけばいいですね。私が小学校で行なっている食育・食農活動もその一環です。

秋葉さん
さっきも言ったことと重なりますが、この町は「何でもある」んです。たしかに、美術館やコンサートといった芸術文化を楽しむには遠出しないといけません。ですが、それ以上にここで生活しないと得ることのできない自然や食、人々との交流がある。それが、横芝光町の魅力だと思いますね。

秋葉さん:「コテージ&ペンション NANJA MONJA」ホームページへ

實川さん:「株式会社アグリスリー」ホームページへ

▼その他、住民のインタビュー記事はこちら

地方だからこそ。“食”で広がる新たなつながり

東京→山梨→千葉と、働く場所を移しながら飲食業を続けてこられた山中さんご夫婦。経営するフレンチレストラン「merle(メルル)」の移転と同時に、こども3人と家族で横芝光町への移住を決意。“食”の観点から、田舎暮らしの魅力まで語っていただきました。

波は人生と似てる。一瞬ごとに表情を変える自然を楽しもう

生まれも育ちも横芝光町という水野さん。現在はサーフィンスクール「TREASURE SURF」の代表兼インストラクターとして、年間約4,000人の指導にあたっています。ずっとこの地を見続けてきた水野さんに、町の魅力を語っていただきました。

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クリエイティブに活きる、人や自然との豊かな関わり

ガラス工芸を通じて出会ったという、信吾さん・裕美さん夫妻。現在は九十九里浜のほど近くに工房を構え、美しさと個性を両立させたガラス作品をつくり続けています。ご夫婦に、移住のきっかけや町の好きなところを伺いました。