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人が集まる場、
創造できる町

  • 写真家
    関 健作さん

  • 株式会社みかんぐみ
    代表
    加茂 紀和子さん

  • 千葉大学
    コミュニティ・イノベーションオフィス地域リノベーション部門長
    横芝光町シティマネージャー
    鈴木 雅之さん

2018年にオープンした、横芝駅前情報交流館「ヨリドコロ」。この場所で、この町に縁の深い3名のトークセッションが実現しました。「ヨリドコロ」の開発・設計に携わった鈴木さんと加茂さん、そして横芝光町出身の写真家:関さんが、横芝光町の魅力とこれからについて語ります。

3人の視点から見た
横芝光町の印象とは?

横芝光町のシティマネージャーを務める、千葉大学の鈴木准教授

鈴木さん
私が横芝光町と関わりをもつことになったのは、内閣府を通じて「町の総合戦略をつくってほしい」という要請を受けたことがきっかけでした。それまで横芝光町のことは何も知らなかったので、最初の1年間は、どうやって町に溶け込むかを考えながらも、なるべく町に対する先入観を持たないように行動していたことを覚えています。

ヨリドコロの建築デザインを担当した、みかんぐみ:加茂さん

加茂さん
「ヨリドコロ」の設計についてはプロポーザル方式だったので、私は横芝光町にプランを提案するという立場から関わりが始まりました。まず敷地を視察して思ったのは、駅前に何もないということ。タクシープールはあるんですが、お店がなくて、人の居場所もない。正直、そんな印象でした。

ブータンで暮らしていたこともある、地元出身の写真家:関さん

関さん
僕はこの地域で生まれ育ったんですが、当時は横芝町と光町が別々でした。横芝町のほうにショッピングモールや駅があったので、どちらかというと横芝町が都会、光町は田舎、というイメージがありましたね。

加茂さん
この辺りに住んでいるときと、外から見たときとで、町の印象は変わりましたか?

関さん
今は仕事の関係上、東京都内に住んでいるんですが、それ以前にブータンにも住んでいたことがあって。ブータンでは電話もインターネットもなかったから、横芝光町はとても恵まれていると感じましたし、東京と比較しても家賃や駐車場代といった生活コストがとても安い。外に出てから、そういった良さに気づいたところはありました。

鈴木さん
横芝光町は、人が素敵ですね。最初の頃は心配していたんですが、よそから来た私のことも温かく迎え入れてくれました。

横芝光町の「人の活力」
には秘密があった

地元出身:関さんも明るくエネルギーに満ちていた

関さん
僕は横芝光町に住んでいるとき、ビジネスがちっともうまくいっていなかったんです(苦笑)。でも、この町にはクリエイティブな人や移住者が多くて、そういう人たちにたくさん相談に乗ってもらいました。昔は横芝町の人と光町の人の交流はあまりなかった印象ですが、少しずつ変わってきている感じもしますね。

鈴木さん
私は他の地域でも大学として携わっていて、仲間と情報交換をする機会もあるんですが、横芝光町と他の町との大きな違いは、町の人が「元気」だということ。なぜかって考えていてひとつ思ったのは、押さえつけられていないと言うか、おおらかで寛容な風土があるんですよね。若い世代を中心にいろいろな人が意欲的にがんばっていて、それを上の世代が支えているという印象を受けましたね。

加茂さん
私も同じことを感じました。公共施設の建設でありがちなのは、ハードありきで進んで、運営などのソフト面は完成した後に考えるということ。ところが「ヨリドコロ」の場合は、オープンして間もなくカフェや売店が稼働していて、とても驚きましたね。建物の設計の時点でも、商工会の方たちが足を運んでくださって、とてもポジティブな意見をいただきました。

鈴木さん
ぶら下がって生きていくんじゃなくて、「自分たちでつくっていく」というスタンスなんです。毎日の生活を楽しむ人たちなんだなと、すごくポテンシャルを感じますね。

「やりたい」を実現し、
関わりを生む場所

ヨリドコロ1階では、地域の特産品売り場から、食べ物スペースまである

関さん
はじめて「ヨリドコロ」を見たときは、「すごくワクワクする建物ができたな」と感じました。

加茂さん
「ヨリドコロ」をつくるにあたって大切にしたのは、たくさんの人を受け入れられること、自宅のように心地よい場所であること、という2点。駅から出たときに、そこに人がいて、自分の居場所がある、といった光景をイメージしながら設計にあたっていました。

鈴木さん
横芝光町には、「この地域を活性化したい」という気概を持った人がたくさんいます。そういう人たちが、町のために関わりをもてる場が必要だと感じたのが、「ヨリドコロ」をつくるきっかけでもありました。ここでは、やることを何かひとつに絞る必要はなく、逆に何だっていい。そうすることで、いろいろな人が何かしらに関わることのできる「余白」が生まれるんです。

座談会は、ヨリドコロの2階(↑)で行われた。普段は地域住民の憩いのスペース

加茂さん
横芝光町は、自分で何かをつくっていきたいという人には、とても向いている環境だと思います。海があり、川があり、いろいろな作物を収穫できて、自然がとても豊か。それに生活コストも安いですし、土地の広さもありますよね。

関さん
僕が思うのは、自然はたしかに豊かなんですけど、実はそれだけだと近くの町もそんなに変わらなくて。周りのクリエイター仲間に移住の基準を質問すると、「魅力的な人が周りにいるかどうか」って答えるんですね。横芝光町にも、素晴らしい人はたくさんいらっしゃいます。そういうところをもっと発信していければ、若い人にとってすごく魅力的な町になるんじゃないかと思います。

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